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お寺の住職を信用出来なくなった話

今から、15年前〜20年前の出来事です。

当時、私は小さない美装屋さん(清掃業)に勤めていました。

ビルのガラスを拭いたり、スーパーの床にワックスを掛けたり、新たに建てた家や建物の竣工美装(大工さんや他の業者さんが建物を作っている間に出た材料の端材や汚れを除去して住める状態にする掃除の仕事)が主な仕事でした。

 

ある日のこと。

旭川市近郊の町で、お寺を建て替える新築工事

の仕事に向かいました。

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現地に着いてみると、今あるお寺もかなり立派で

良く手入れをされていて建て替えるのが

もったいない位です。

その横には更に立派な近代的で大きなお寺が建っています。

そして、渡り廊下の先には立派な住宅が建てられています。

 

想像ですが、お寺と住宅合わせて、

5,000万円以上は余裕でかかっている感じです。

 

が何故か、施工会社が地元ではなくて、

近くの旭川市でもなくて、なぜか?

札幌の会社なんです。

普通は地方のお寺の建て替え工事なんて

地元にお金を落とすとか、還元するとかの意味も込めて地元の業者ですよね?

 

ある程度の規模の工事になると、

労災関連の署名をしたり、緊急連絡先を

記入したり、そこそこの現場のルールの教育を受ける、新規受け入れと言う、

まぁ、現場の説明や注意事項などの説明を受けます。

トイレがどうとか、タバコは喫煙所でとか、そんな感じです。

 

ひと通り、施工会社の方の説明を聞いていたところ、

最後に、それと現場内で見たことや、

聞いたことは第三者には言わないことで!お願いします!

と言われます。

現場内のことを第三者に言わない??

そんなことを言われた現場が初めてだったので、なんでダメなんだろうと?

モヤモヤしながらも仕事をしていました。

大きな現場だったので美装し終わるまで

1週間ぐらいかかり、あと少しで終了だなぁーてなころに

美装屋さーん!ちょっと住宅の二階に来てと施工会社の方に呼ばれて行くと、

二階の天井からハシゴのような階段のような物がぶら下がっていて、

二階建ての建物のはずが?さらに上に上がれるようになっています?

言われるがままに上がってみると、

屋根裏部屋の様な構造で、三角屋根裏のちょうど三角の部分のようです。

 

屋根裏と言っても、大人が立って歩ける位の高さで、広さは20畳以上はあります。

そこには、皮張りのソファ!やルームシアターセット!

ガラス張りのコレクション棚!

ミニキッチン!なども備えてあり!

ここの美装も宜しくと言われなんだか複雑な気分に!

 

数名いる施工会社の中から口が軽そうな人から聞いたのですが

そうです!

ここの住職は、善意ある檀家さんの寄付金で

お寺と住宅を新築し、尚且つ自分専用の

シアタールームまで作っていたのです!

しかも自分の金は一銭も使わずにです。f:id:mizukumin:20200515125045p:image

 

檀家さんにお披露目する見学会のときには、もちろん屋根裏に繋がる階段はキレイに収納されて、ぱっと見はわからないようになっていました。

工事を札幌の会社に依頼したのも、

全てはあのシアタールームの存在を隠す為だったのです。

私はこの日を境に、住職を信用出来なくなりました。

住職さんが皆んな悪い奴だとは思いませんが、常に疑いの目で見てしまいます。

 

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