恐怖の玉子丼！！

今回も清掃会社に勤務していたときの

実際の出来事です。

元請けさんがお世話になっている

とある市議会議員さん宅に美装に入り

ました。

たしか１２月中旬で、その市議会議員(女性)

がとても忙しくて、年末の大掃除を実施する

時間が取れないので、大掃除を業者に依頼

したそうです。

その方(市議会議員)は女性で当時４０代後半

くらいで、高齢の母親と２人暮らしです。

当日の朝、市議会議員さんと元請けさんと

私達(清掃業者)でお互いご挨拶と作業内容

の打ち合わせをして、市議会議員さんと

元請けさんは現場を離れました。

離れ際に、市議会議員さんが高齢の母親

のことを多少認知症(当時はボケていると

言っていた)だけど邪魔をしないように

言ってあるので気にしないで作業して

下さいと言って立ち去りました。

私達清掃スタッフは各自、お風呂や洗面台

窓ガラス、お部屋の壁や床掃除に

私は台所周辺を担当しました。

換気扇やシンクとガスレンジ等です。

通常は棚の中や冷蔵庫の中までは掃除

しませんが、今回は鍋やお箸、スプーン

なんかも一度出して中まで掃除をして

ほしいとのことで、

また冷蔵庫の中の物も同じく出して

中も掃除をしてとの依頼でした。

作業を開始して、換気扇などの取り外せる

物を外して洗剤に浸けこみ汚れを浮かし

いる間に冷蔵庫の中でも掃除しようと

冷蔵庫を開けたところ、

中にはあまり食材は入っておらず、調味料

や飲み物と少しの野菜類と卵しか入って

なく、やはり市議会議員は忙しくて料理を

している暇もないんだなぁ？

なんて思いながら1つ1つ出していき

ふと卵の賞味期限を見ると、もう

1カ月以上も期限切れでした。

そんなこんなで作業を進めて昼食休憩

になりそうな頃、高齢の母親さんが自分

のお部屋から出てきて

(皆さんはお弁当かい？)と言いました

私(お弁当の人もいますし僕はコンビニに

何か買いに行きます)と答えました。

すると母親さんは(車の中では狭いし寒い

だろうからリビングでテレビでも見ながら

食べたら)と言ってくださり、

私以外のスタッフはお弁当だったので

お言葉に甘えて暖かいリビングでお弁当

を食べることに。

私も近くのコンビニに行きお弁当を買い

暖かいリビングで食べようと思いみんな

いるリビングへ。

スタッフ達は私がコンビニに行っている

間にもう食べ終わっていました。

奥を見ると母親さんが台所でなにか

料理をしています。

高齢の母親さんも何か自分のお昼ご飯を

作っているのだと思い気にもせず

自分のコンビニ弁当を食べ始めました。

半分くらい食べ終えたときです。

母親さんが何か出来立ての

何かを運んできました。

母親さんが(良かったら食べて下さい)

と言って運んできた物を見て

私

ひっくり返りそうになりました

 玉子丼

玉子丼のおかず部分です。

玉子丼のご飯なし。

母親さんが(あるもので作ったから

こんなもんしか作れなかったけど

良かったら食べて)と言いました。

 そうです。

冷蔵庫の中の卵と玉ねぎで作ったなら

その両方とも腐っていると思われ！

周りのスタッフ達は、私達はもう食べ終わった

のでと言い私の顔を覗きこみます。

表情は「こんなババアの作ったもん食えるか！」

といわんばかり

必然的に私が食べる流れに…

かなりの葛藤がありましたが、食べない訳には

行かない雰囲気です。

ここは覚悟を決め

まずは臭いを自然に嗅いでみると

腐敗臭はせずに

むしろ美味そうな匂い。

おそるおそる玉ねぎだけを

かじってみると

まぁ

普通の玉ねぎでした。

次に割りばしに汁を浸み込ませ

ひとなめ

うん

なんともありません。

もしかしたら冷蔵庫の卵ではない

卵で作ったのかなぁ？

と思っても、台所に入り卵の残りの数を

数えることも出来ず、

モヤモヤしながらも母親さんが見ている

のでそれなりに食べました。

母親さんがいなくなった隙に自分の

コンビニ弁当の空き容器に残りの

玉子丼を全部突っ込み、更に

コンビニの袋に入れて

無事に証拠隠滅成功です。

お昼休憩が終わり作業開始。

高齢の母親さんはまた自分の部屋へ

おそるおそる冷蔵庫の中の残り卵の数を

確認したところ、やはり

７個から４個に減っていました。

お昼からの作業中はいつ吐き気が

襲ってくるか心配で仕事が手に付かず

全神経を胃腸の動きに集中している

自分がいます。

が

１時間経過、３時間経過しても

何もおきませんでした。

その後も数日たっても体調に変化なし

卵は冷蔵庫の中だと案外腐らない

でしょうか？